参加者の発言を促すファシリテーターの技術 〜ザ・ファシリテーター〜
なかなか読み進められないので、小出しにしてまとめることにします。
まずは、ファシリテーターの発言を促す技術についてです。
ファシリテーターに必要なスキル
ファシリテーターにとって、フェアであることは大切です。 発言を記録しているだけでなく、時には反対の立場に立って、異なる視点から発言を促すことも必要です。
問題の性質やチームの反応に応じて、柔軟にツールを使い分ける力が、ファシリテーターには要求されます。 参加者の自由な発想を促し、グループ思考を助けるような生きた使い方を促すべきです。
発言を促す技術
質問のポケットをたくさんもつこと
参加者が具体的なイメージを描けるような問いかけをする力があるとよいです。
- 全体を意識される質問
- 分散(多様性)を意識させる質問
- 自分たちがコントロールできるものとそうでないものを意識させる質問
- 時間軸を意識させる質問
- 基準を意識させる質問
全体を意識させる質問
全体を意識させるとは、自分の役割だけでなく、それがシステム全体でどういう役割を果たしているかを考えさせること。例えば、自分たちが目標だと思っていることは、何かの手段ではないかとツリーをたどって描いてみるなど。視点をより広くするための質問。
- 「自分たちの視点が狭い範囲になっていないか?」
分散(多様性)を意識させる質問
ほとんどの人が平均値で話をしています。例えば、『女性の方が男性より地図が読めない』はよく聞く話かともいます。逆に特別なケースを捉えて、議論している場合もあります。
このように、人間の意識は、平均値や、特別なケースをベースに作られている場合が多いため、『分散はどうなっていますか?』や、『いつもそうですか?』という質問が、効果的な呼び水になる。
「分散はどうなっていますか?」
自分たちがコントロールできるものとそうでないものを意識させる質問
自分たちがコントロールできないものはどうしようもない。自分たちがコントロールできるものに焦点を当てる。
時間軸を意識させる質問
- 「昔からそうですか?」
- 「今回だけではないですか?」
- 「繰り返し起こることですか?」
- 「将来はどうなっていますか?」
データを見るときも、現時点でのスナップショットなのか、時間的な経過が含まれているのかを意識させる。
基準を意識させる質問
- 「ベンチマークはあるのか?」
- 「あるとすれば、それは一定のものか?」
- 「なければ、それをつくるべきではないか?」
インタビューのテクニック
相手の緊張をほぐすような簡単な質問を何度か繰り返してから、次第に革新に迫る質問を繰り出していく。
感想
このような発言を促す質問があるなーと知っていても、実際に会議や打ち合わせのときには忘れてしまう。意識せずに出せるように、練習していきたい。
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