知のグループウェアとしてのファシリテーション〜ザ・ファシリテーター〜
『空中戦』を回避しながら、『論理を構造化』して『可視化』して共有する
- 議論を可視化することで、常に論理の構造を意識できる
- 思考プロセスを個人の頭の外に出すことができる
- 思考プロセスを外部化すれば、グループで知恵を合わせて考えることができる
例えば、実現の難しさと達成された時の効果の大きさを縦軸と横軸にとり、マトリックスで示すと言葉だけでは難しい2次元思考(2つの軸を同時に考えること)をグループで行うことができる。
本書の中で出てきた、知のグループウェアとしてのファシリテーションを紹介する。
ホワイトボード活用
パーキングエリア(PA)
ブレーンストーミングでは、アイディアに対する批判はご法度だが、往々にして批判は出てくる。 そのような発言をいちいちとがめるのではなく、PAと題した紙を1枚用意してすばやく書き留め、話を本筋に戻す。 みんなに見えるようにPAを張り出しておくところがポイントである。
これによって、多少本筋を外した意見にも、記録することで敬意を払う。 また、同じ議論が蒸し返されるのを防ぐ効能もある。
思考方法
プロセスマッピング
客観的に自分たちのプロセスを見直すのに役立つファシリテーション・ツールである。 現在のプロセスを明らかにして、その問題点を発見したり、新しいプロセスを生み出すのに効果的である。
困ったときには、プロセスマッピング|ファシリテーションの道具箱 森時彦|ダイヤモンド・オンライン
SWOT分析
周りの環境要因としての機会と脅威、内部要因としての当社の強み・弱点を挙げる。
SWOTは、機械と脅威という環境要因と自社の強みと弱点という内部要因を組み合わせを作成する簡単なエクセサイズだが、書かれた言葉以上に問題意識が深く共有化される。
同じことでも外部の人間から言われたのでは、反発が生まれるかもしれないが、自分たちが考えれば動機が内存化する。 この枠組の中で関係者が共同作業をし、作成する過程が重要である。
【決定版】SWOT分析のやり方|事業の成功要因と方策を導き出すための手順 | カイロスのマーケティングブログ
ゴール・ツリー
大目標を起点に、それを達成するための手段としての中・小目標を枝分かれさせながらツリー上に描いていく手法。 ツリー構造は、目的と手段、原因と結果を明確に可視化するパワフルな道具。
- 第58回 「見える化ツリー」を作る3つのステップ | 日経クロステック(xTECH)
- PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)を生かす - 第58回 「見える化ツリー」を作る3つのステップ:ITpro
マインドマッピング
大きな紙の真ん中に中心的な概念を書き、その周りに関連することを書き出してくもの。 2次元的に書きだすという視覚的な効果も手伝って、箇条書きにするより、発想を刺激する効果が期待できる。
さらに、後で関連性や重要度を議論するときにも、空間を利用して図示できる。 発散と集約の両方のプロセスに効果を発揮する可視化手法である。
重みつき多重投票
まずある項目に対して、カードに書いて貼ってもらう。 その後、赤5点、青3点、黄色1点など一人ひとりが3つの重みつきシールを気に入ったカードに投票し、多数決で決める。
アイディアを出し十分議論したら、それ以上むやみに時間を費やさずに、多重投票で決定してどんどん前に進む。 小学校のころから、投票で決める方法は知っているが社会人になってからは意外と活用されない。
感想
今年も1年、会議の練習をする機会をもらえたので、良さそうなものはどんどん試してみたい。練習なので、失敗してもいいよね。
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