「システムインテグレーション崩壊」を読んで生存戦略を考える
SIをなりわいにするぼくらは、どこへ向かえばよいのか。「システムインテグレーション崩壊」を読んで生存戦略を考えていきます。
本書から何を得たいか
- 生存戦略を見つめなおす
- どこへ向かうべきか
- 自分はどこへ向かおうとしていたのか
収益モデル
- サブスクリプション(月額定額)
- レベニューシェア
- 成果報酬
SIビジネスは、次の2パターンに分類できます。
- 収益モデルとしてのSIビジネス
- 顧客価値としてのSIビジネス
本書で述べている『崩壊する「システムインテグレーション」』とは、「1. 収益モデルとしてのSIビジネス」です。このビジネスモデルは、人月で金額を確定させ、顧客のシステム開発に対して瑕疵担保責任を負うことで成り立っています。
顧客側は、出来るだけ多くの要求を盛り込もうとしますが、引き受けたベンダはできるだけ要求を少なくしてリスクを小さくしたいという思惑があります。
システム開発のスタートラインからして、ベンダと顧客が同じゴールを向いていないため、お互いが不幸になってしまいます。
では、どんなSIビジネスを展開していけばよいのでしょうか。どんなSIビジネスなら未来はあるのでしょうか。
それは 「顧客価値と事業者価値を一致させるビジネス」 です。
システムインテグレーションの本来の役割は、「テクノロジーを使ってお客様のビジネス価値を高めること」です。
それが、いつのまにか「情報システムを作ること」に目的がすり変わっていないでしょうか。
新規事業の考え
コンセプトとデザインに気を配る + ソリューションでビジネス開発
コンセプトのないビジネス開発になっていないでしょうか。例えば、次のような要件です。
- クラウドで事業を立ち上げる
- ビックデータで事業を立ち上げる
- モバイルビジネスで・・・・・
コンセプトがなく、ある特定の技術、ソリューションを使うことが目的になっています。
STPとは
- Segmentation
- 様々な角度から市場を調査、ユーザ層や購買層を区分して、事業展開の切り口を整理する
- Targeting
- 細分化した市場区分の中で、提供しようとしているサービスによって競争優位が築けるセグメントはどこか
- Positioning
- ターゲットとして選定したセグメントの中で、どのようなメリットを顧客に提供して競合との差別化を図るか。
この章を読んでいると、積ん読本になっていた「 売れるもマーケ 当たるもマーケ マーケティング22の法則 」を無性に読んでおきたくなって、やっと読み切ります。
新たな存在価値と役割へのシフト
- お客様のCIO(Chief Information Officer / 最高情報責任者)となる
CIO Chief Information Officer / 最高情報責任者
作らないvs正しく作る
ソフトウェアを「正しく作る」vs「作らない」どっちが正解? サーバーワークス大石氏、ギルドワークス市谷氏対談 (1/4):CodeZine(コードジン)
- サーバワークス: 作らない
- ギルドワークス: 正しく作る
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