[バイリンガルニュース特別編]高井研-生命の起源は深海の熱水の中にある?!-
Podcast「バイリンガルニュース」の特別編聴いていると、生命の起源を深海に求めるJAMSTECの高井氏がゲストの回がありました。そんなときに、たまたまこのニュースがあったので、気になって調べてみました。
地球は約45億7000万年前に誕生したとされるが、これらの堆積岩は37億7000万~42億9000万年前に形成されたもので、地球最初の生命体の生息地だった可能性がある。地球上の生命誕生がいつ、どこで起きたのかは謎のままだが、深海の熱水噴出孔は有力候補の一つとされている。 地球最古の化石発見、約40億年前の生命の痕跡 国際ニュース:AFPBB News
なぜ生命の起源を辿るのに深海を目指すのか?
高井氏は「しんかい6500」で何度も深海へ行き、調査を行なっています。
バイリンガルニュースの話の中で、「生命の起源を辿るために、宇宙にいくか、海底にいくか」という話題がありました。そのとき、高井氏は、宇宙は自分の目で直接みることはできないけど、海底であれば直接自分の目でみることができるという話をされており、なるほどなと思いました。
深海の熱水が生命の起源かもしれない
生命の起源は、深海の熱水噴出孔(チムニー)の中の可能性が高い高井氏は述べています。
深海の熱水噴出孔(チムニー)とは?
チムニーとは、英語で煙突という意味を持つ言葉ですが、海洋学では、煙突状の構築物の一つである熱水噴出孔を意味する言葉としても使われています。 ~海底からつき出す煙突~ 熱水噴出孔 チムニー<2007<JAMSTECニュース<海洋研究開発機構
動画も見てみましたが、まるで煙突からもくもくと黒い煙が登るように熱水が噴出しています。
陸上では水は100℃で沸騰して蒸発します。つまり、100℃以上の水(熱水)はできないはずです。しかし、水のなかに何かがとけたり、大きな圧力がかかったりすると水の沸点は上がります。チムニーがある海底付近は、海水によって地上の二百倍程度もの大きな圧力がかかります。しかもチムニーから噴き出す水には塩分や金属成分がたくさんとけています。ですから、200~400℃という地上では考えられない温度の水が存在するのです。 ~海底からつき出す煙突~ 熱水噴出孔 チムニー<2007<JAMSTECニュース<海洋研究開発機構
熱水に溶け出した鉱物が、海水で急激に冷やされてどんどんと積み重なっていくようです。
人工チムニーなんてことも試してみる研究もあるそうです。
参考
まとめ
バイリンガルニュースを聴いていると、物理・化学への失われた興味が少し戻ってくる気がするので、これからも積極的に聴いていきたい。
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