「Scrapbox Drinkup #04 Tokyo Edition」イベントレポート
2018/05/23(水)に行われた「SCRAPBOX DRINKUP #04 TOKYO EDITION」に参加してきました。ブログ枠での参加でしたのでイベントレポートとしてまとめておきます。
- 開催日
- 2018/05/23(水)19:00 〜 21:30
- イベントページ
- 会場
- 株式会社freee
- 〒141-0031 東京都品川区 西五反田 2-8-1 五反田ファーストビル 地下1階
概要
- DRINK!!
- Scrapboxの価格発表
- 最新機能紹介
- Scrapboxユーザの参考になりすぎる事例紹介(LT)
開始早々、ピザとビールで乾杯!
- ピザとビールで乾杯!!正確には、開始前からピザが振舞われていました
「Scrapboxからの重大発表」nota代表 洛西さん(@rakusai)
課金体系の発表
- 「重大発表」とは思っていた通り課金体系の発表でした
- Scrapbox - Pricing
- 課金体系の発表 Business / Community
- Community: 無料
- Scrapboxは個人または非営利のご利用と公開プロジェクトは常に無料
- Business: ¥1,000/ユーザ/月
- 企業が非公開で使う場合、利用人数に応じて支払い
- Community: 無料
- 他の課金の可能性
- 現在出している機能は無料だが、今後追加する機能(アドオンや追加ファイルストレージ)を有料で出す可能性はある
- 機能制限なし
- 無料版/有料版で機能差をつけると、コードベースが別れてしまい複雑になってしまう
- 機能差なしというのは、開発の観点からも理にかなっている
- 世界展開する上で機能差があると開発の足枷になる
- 課金体系の発表 Business / Community
抜群のサポート!
- 「文字が書けないんだけど?」という超絶漠然とした質問もたまにある
- でも安心してください。このような抽象的な質問も、掘り下げて確認していきますとのこと
- 問い合わせの9割はサポートで処理されるが、残り1割は開発も関係する難しいもの
- その1割の問い合わせはZenDesk -> チケットのようにScrapboxページが作成され、その中で開発者が問題に対して対応していく
- サポート担当は、そのページを見て適宜よしなにユーザに回答していく
- 匿名での回答ではなく、全て個人名からの回答となる
Notaは輸出企業
- Gyazoは売上の8割がドル。2017年に黒字化を達成とのこと
- 日本のスタートアップでは珍種(Gyazoのようなサービスは国内だけでは無理)
Scrapboxは組織のPackageManager
他人が作った良い感じの概念や仕組みに乗っかり、使うことができる 自分が作った仕組みを他人に使ってもらうことができる
- 最初聞いたときにはあんまりピンと来なかったが、再利用可能な情報を簡単に活用できるという理解
- 気軽にgem install, npm installすれば、やりたいことを実現できる。知りたい情報を得ることができる
- sb get {some infomation} みたいな?
「Scrapbox最新情報2018/5」橋本さん(@shokai)
/scrapbox-drinkup/Scrapbox最新情報2018/5 (shokai)
- favicon
- 先頭にピン留めしたページのタイトル画像がProjectのfaviconになる
- これ便利そう
- Google MapのURLコピペ
- これも便利!
- などなど、様々な改良が日々入っている
「HERPでのScrapbox活用について」 亀岡さん(@ryotakameoka)
/scrapbox-drinkup/HERPでのScrapbox活用について
- Scrapboxの何がいいのか?
- 文章を書くコストの低さ => わかる
- Wikiは絶対に消耗する => わかる
- 雑に書いてもなんとかなる
- ページ間ネットワークができる
- 困ったときの全文検索
- 共同編集・コラボレーションのしやすさ
- とりあえず書く場所としてのscrapbox
- ページの類型が参考になった
- 議事録系
- 問題提起系
- 仕様記述系
- タスク管理系 (個人・チーム問わず)
- フィードバック求む系
- 知識系
- 障害報告系
- 社内制度系
- 期限を決めてフィードバックを求む系は、iconが表示されるので誰の意見かがわかりやすい
発表を聞いていて考えたこと
よくあるファイルベースの情報基盤ツールだと、ファイルの中身を1つ1つ開いて見ないと欲しい情報かわからない。ファイル名から判断して「これだ!」と思って開いても中身すかすかで全然求めている情報ではない場合もしばしば。しかし、テキスト+画像ベースのScrapboxであれば、ファイルを開く必要がなく中身を確認でき、さらに全文検索をすることができる。さらに、タグ、リンクで情報をまとめることができる。
そう考えると、Scrapboxは情報基盤ツールとしてすごく優秀なんじゃないかと思えてきた。そもそも探したい情報は、PDF/EXCEL/WORDである必要がなく、簡単なテキストだけでよくて、ドキュメントを作る人も、探す人もWin x Win。これぞ 働き方改革では?
Scrapboxを社内利用できるユーザさんはぜひお試しあれ!
Scrapboxユーザの参考になりすぎる事例紹介(LT)
@niryuuさん
- 複数人、とくに不特定の人が集まって知識を管理していくには互いに「他の人がわかるようにしていく」ような仕組みなりやり方が良い
- 人々が何かを行う際,そこで何が起こっているか理解できていないと何もできない
- リアルはだいたい共通理解がある
- Webは知らない人が来る。企業内でも、互いに知らなかったりする
- 全ての知識をまとめるコラボレーションシステムは,この問題をどうにかしないとカオスになる
- 他の人による「わかり」を維持していくことでオープンな共同作業ができそう
「「3つの情報」でスクボの良さを伝えてみる」 長沢さん(@tnagasawa)
- 3つの情報 (既成, 養殖, 野生)。以下は自分の理解(もしかすると意図とは異なるかもしれません)
- 既成: 個人で分かっている情報
- 養殖: 既成の情報をグループ、チームで生かしている情報
- 野生: グループ、チームに共有されていない暗黙知
- 既成の情報をうまく整理するのが今までの情報基盤ツール
- しかし、今までの情報基盤ツールでは「野生」の情報をうまく扱えない
- 野生の情報とは生の、純粋な気持ち、勢いのある、情熱のような情報の集まりと捉えた
- 情報としてみえるのは氷山の一角
- Scrapboxはその海面を下げる効果がある
「HERPでのScrapbox活用について」の発表にもあったように、Scrapboxであれば「まずは何かを書く場所」として恐ろしいほど書くことに対する障壁が低い。まずは書くことで、勢いのある生の情報が表に出やすくなるのも頷けます。
「『書き心地』と『安心感』こそ「Scrapbox」の良さ」 大瀧さん(@masahiroootaki)
/scrapbox-drinkup/『書き心地』と『安心感』こそ「Scrapbox」の良さ(ootaki)
- WorkFlowly=>Evernote=>Scrapboxへ移行
- WorkFlowlyも良かったが次第に重くなってしまった
- 52歳からScrapboxを使い始めた
- 何それ凄い
- Scrapboxで毎朝記事作成 => sb2mdでmakdown化してブログ投稿
- 10,000ページ使うために、逆順でナンバリングしてページを作っているそう
- 「関連するカードが並ぶこと」が 「Scrapbox」の一番のメリットではない。テキストの『書き心地』こそ、「Scrapbox」の良さ
- 「Most linked」で並べると自分の人生が見える
- 自分が大切にしている「キーワード」が浮かび上がる
- 「思い出」「生きること」「住まいてさん」
- 自分の「目標」が明確になった
- IoT機器を介護に使う。インターホンを押せない。ならば手元のスイッチで開けられるようにする
初期からのインターネットユーザーが最新の技術を楽しそうに語ってるの聞くの良すぎる#scrapbox_drinkup
— YuheiNakasaka (@razokulover) May 23, 2018
設計図ではなく、設計思想図を書きたい。兼築家になりたい。何これ基調講演? #scrapbox_drinkup
— めがにい (@meganii) May 23, 2018
インターネット黎明期からのパワーユーザーがScrapboxを嬉しそうに、楽しそうに語っている様子を見てこちらも楽しくなってきた。今までの歴史を含めて「基調講演」かと思うぐらい参考になりました。
「Scrapboxでポートフォリオ作ると最高という話」 菅さん(@ssuge)
/scrapbox-drinkup/Scrapboxでポートフォリオ作ると最高という話 (suge)
- Scrapboxはポートフォリオに最適
- 言語化し難い要素(センスやトーン)も見せれば伝わる
- ポートフォリオサイトとして、サムネイルがずらーっと並ぶのがよい
- ハッシュタグで、同じ制作年やジャンルを勝手に表示される
- 同じ作風ばっかりだったら変えてみるなどしているらしい
- とにかく自分の全入出力を入れたい
yuisekiさん(@yuiseki)
Scrapbox Drinkup #4 LT - yuiseki
- まとめサイトとしてのScrapbox
- VRコンテンツまとめてるやつ 低调VR
- VRでかわいくなるための情報をあつめているやつ VRでかわいくなる部
- あらゆるガジェットの情報をあつめているやつ ガジェット箱
- 情報整理の基盤
- Scrapboxの情報を用いて、三次元空間へのマッピング
「著作権法の論文に Scrapboxの解説を書きました」 塩澤さん(@shiology)
著作権法の論文に Scrapboxの解説を書きました - scrapbox-drinkup
「Scrapboxのソート順序を変える実験」 西尾さん(@nishio)
[/scrapbox-drinkup/Scrapboxのソート順序を変える実験]
- 1年前のページを表示する
- 反復学習に使えるというのは面白い
Scrapboxを黒い画面から操作する niboshiさん(@mpppk)
- sboxコマンド
sbox list pages | fzf | xargs -0 sbox browse
- API - Scrapbox ヘルプ
- ほんとScrapboxのAPIが充実してくれると嬉しいですよね
「SIer
で四角いExcelを埋めたりしています」と仰っているのを聞いてニヤリとしてしまいました。
Scrapbox書籍 増井さん(@masui)
/scrapbox-drinkup/Scrapbox書籍 (masui)
- Scrapboxは電子書籍として最良の形式だと認めるべき
- Scrapbox書籍のデメリット 無い
メリット
- 書くのが簡単
- 編集できる メモや追記に便利
- @shiologyさんも仰っていたように、パッシブな読書ではなくアクティブな読書になる
Scrapboxで電子書籍は「ちょっとやってみたいな」と思いました。
以降・・・時間がなかったので、残念ながら途中退席・・・
(個人的な)Scrapboxへの要望
- オフライン対応
- オフラインだと何もできないのはつらい
- 画像が重たい
- 手軽さとトレードオフだが、Gyazoはキャプチャした画像をそのまま表示するのでスマフォ表示のときは最適化して欲しい
最後に
- 会場提供いただいた株式会社freeeの皆さまありがとうございました
- そして、Notaの皆さま。今回も楽しいDRINKUP MEETINGをありがとうございました
参考
- ssig33.com - Scrapbox Drinkup #4 にいってきた
- Scrapbox Drinkup #4 Tokyo Edition に行ってきた #Scrapbox_Drinkup - razokulover publog
- Scrapbox Drinkup Tokyo Edition #4 まとめ - Togetter
- Scrapbox Drinkup #4 - mactkg-pub
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