「DATA Saber認定制度」のふりかえり
2019/12/16-2020/3/15の期間で「 DATA Saber認定制度 」にチャレンジし、2020/3/13の最終技術試験・口頭試問を経て、「DATA Saber」として認定をいただきました。
自分自身の振り返りのため、また今から「DATA Saber認定制度」を受けようとしている方に向けて活動を振り返って書き残しておきます。
DATA Saber / DATA Saber認定制度とは
断片的だったコンテンツを体系立て、もっとも効率的と思われる順番通りにユーザーにコンテンツを受け取ってもらう方法を模索したといいます。結果として、Tanaka氏自身が講師となり、顧客のなかから選出した一部のユーザー向け提供する、3ヵ月間・全8回、欠席・遅刻・早退はすべて厳禁、毎回宿題の提出が課されるというハードルの高い育成カリキュラムを作成したそうです。 (中略) これだけ厳しい試練に挑んでもらうため、絶対に卒業したいと思わせるモチベーションが必要でした。そのため、卒業生を「Tableau Jedi」と呼ぶことにしたといいます。「Tableau Jedi」はまさに、自身が入社直後に目指していた憧れの存在。参加する人もきっと大きな動機付けを持つだろうと確信していたそうです。こうして「Tableau Jedi Boot Camp(※現:DATA Saber(データセイバー))」を開講するに至ったそう。
この3か月間・全8回、欠席・遅刻・早退は厳禁、毎回宿題の提出が課せられるというハードル高めの育成カリキュラムを作成し、KT氏自ら講義を行なってきたそうです。 当時、このカリキュラムのことを「Tableau Jedi Boot Camp」、その卒業生を「Tableau Jedi」と呼んでいました。 今、現在「Tableau Jedi」は呼称を変えて「DATA Saber」となっています。
「Tableau Jedi Boot Camp」を開講した一年後には、卒業生たちが自社のTableau製品活用を進めて事例を作り、ユーザー会のリーダーになるなど目覚ましい活躍を見せてくれるようになったそう。同時に、対外的な発信力が増し、セミナーに講師として登壇したり、ブログやメディア記事、TwitterなどでTableauに関する日本語のコンテンツが爆発的に増加したといいます。 卒業生たちのコミュニティもあり、日ごろのデータ分析に関する悩みなどを共有・共感し、癒されたり力を得たりする場となっているといいます。「Tableau Jedi Boot Camp」をオンラインで認定制度化して「DATA Saber認定制度」に引き継ぐという方向性も、卒業生コミュニティでキャンプへ行った際に決まったそう。「DATA Saber認定制度」が稼働して約2ヵ月が経った現在、DATA Saberとして必要な素養が何であるかがより明確になり、受講者も激増したそうです。Tableau Jedi Boot Campは対面であったこともあり1ヵ月あたり3~4名しか育成できなかったのが、DATA Saberでは40名と10倍以上にもなっているといいます。
今までのBoot CampではKT氏が直接指導していたため、育成できる人数に限りがありました。しかし、「Tableau Jedi Boot Camp」をオンラインでの認定制度化した「DATA Saber認定制度」に引き継ぐことで、育成できる人数が飛躍的に増加したそうです。(「DATA Saber認定制度」自体も卒業生の手で作られたとのことです)
つまり、 KT氏のもとで鍛えられた卒業生「DATA Saber」達が、今度は師匠として弟子を育てるという仕組みが「DATA Saber認定制度」 という訳です。
DATA Saberとは
DATA Saberの公式ページ にも記載されている言葉を引用します。
データに溺れかけている世界をその剣で守り導く救世主。データを通して世界を理解し、それを人に正しく伝える努力を怠らず、人の心を動かし、行動を促す。これがDATA Saberである。
- データをビジュアライズするツール(剣)を使いこなすこと
- データドリブン文化を理解・体現する存在であること
私は、上記2点を兼ね備えた存在であるという理解です。
DATA Saber認定制度に参加するためには
- 師匠(メンター)になっていただける方を探す
- DATA Saberの公式ページ のDATA Saber認定制度申込のリンクから申し込む
まず、出だしの師匠探しがなかなか難しいです。
私は社内にDATA Saberの方がいたためお願いできました。周りにDATA Saberがいない場合は、Tableauのユーザ会やネット上で弟子を募集している方を探して見つけるようです。
みなさま、お待たせいたしました。#DATASaber 認定制度、本日ついにリリースです!認定の詳細を公開いたしましたのでぜひご確認ください。https://t.co/Fnz79g7D3R pic.twitter.com/pI57JnBtVZ
— KT@Canva Japan (@DATA_Saber) September 13, 2019
DATA Saber認定制度への参加動機
私の参加動機は以下の通りです。
- 会社でTableauというBIツールを触らせてもらえる機会ができたが、ほんの触りだけ触って終わりにしたくはなかった
- どうせやるのであれば、がっつりTableauを利用してみてデータ分析、データビジュアライゼーションの考え方を身につけたかった
- データ分析周りで頼れる人を作りたかった
Tableau
は自分で触らないと良さが分からず、身につかないと感じました。
そこで、短期間で集中して取り組めるように、DATA Saber認定制度に参加しました。
DATA Saber認定制度を受けた所感
タイムマネジメント大事
最初は3か月も期間があればなんとかなるだろうと甘く考えていました。しかし、気がつくと期限まで残りわずか。師匠や同じApprenticeの方々にも助けてもらいながら、なんとか認定いただくところまでこぎつけました。
普段の時間の使い方を変えなければならないと強く感じました。(ブログメンタリングでも同じことを感じました) 例えば、次のようなことを意識しました。
- 行き帰りの電車の中でKT Channelの解説動画やTableauが出しているホワイトペーパーを読む
- 普段読む本をTableauやデータビジュアライゼーション関連書籍に変える
- 学んだことを自分の言葉でブログにまとめる
3つの課題
DATA Saber認定制度には、以下の3つの課題があります。
- 技術課題
- コミュニティ活動
- 組織内
- パブリック
- 最終技術試験・口頭試問
技術課題は、受講者のレベルに応じてよく考えられていると感じました。 課題に挑戦し「どうやって答えを導き出せばよいか」を考え調べることで、その課題を解く上で必要な知識を自然と学べます。 KT Channelの解説動画を見ることで、Tableauの操作、データビジュアライゼーションの考え方の知識が広がっていくことを感じました。 (この解説が無料公開されているのはすごい)
コミュニティ活動は「組織内活動」と「パブリック活動」に分かれています。 「組織内活動」は、社内でのTableau説明会や勉強会などを申請しました。何を申請するかは師匠と相談した方がよいでしょう。
「パブリック活動」は、主にブログ公開で申請しました。 この時期、@kakakakakkuさんのブログメンタリングも同時に受講していました。 そのため、DATA Saber認定制度中Tableauで学んだこと(インプット)を「ブログメンタリングのアウトプット」としてブログに書くというサイクルを回すことができました。
最終技術試験・口頭試問は、技術課題とコミュニティ活動をクリアした後、師匠と行います。今までの課題のまとめという感じです。
DATA Saber認定制度を通じて身につくこと/身につかないこと
身につくこと
- Tableauの目指す世界、データドリブン文化という概念の理解
- データビジュアライゼーションの考え方・ベストプラクティス
- トラディショナルBIとモダンBIの違いについての理解
- Tableau Desktopの操作方法
課題を進める上で必然的にTableauのホワイトペーパーを読むことになります。 Tableau社が出しているので、ホワイトペーパーの主張もTableauありきな部分もありますが、BIツールやデータビジュアライゼーションの全般的な考え方を学ぶことができます。
KT Channelの解説動画の中で、 私が特に衝撃を受けたのは、人間の認知科学に基づくデータビジュアライゼーションの解説の部分です。
誰が見ても理解できる。誰もが同じ土俵に立てる。そのようなチャートを作成するためには、ヒトがどのようにデータを読み取るのかを学ぶ必要があります。 ヒトがどのような特性を持っているのかを理解した上で、効果的なチャートを作成する必要があると分かりました。
身につかないこと
- Tableau Prep Builderの具体的な操作
- Tableau Server管理者としての具体的な操作
Tableau Desktopの操作がメインのため、それ以外のプロダクトについての知識は深まりません。特にTableau Prep Builderに関しては実践あるのみですね。
また、Tableau Server管理者としての具体的な操作は身につきません。 「Tableau Serverがなぜ必要なのか」は、「DATA Saber認定制度」の中で自分なりに考えることで知識を得ることができますが、実際にTableau Serverの操作は行いません。 この部分は別途研修を受けるか、実務で学ぶ必要があります。
今後の展望
- 技術課題であぶり出された自分の弱い部分の知識の穴埋
- Tableauの裏側で行われている処理の理解(表計算、LOD表現、SQL)
- 学んだ知識の業務への転用
- 10秒での応答
- 効果的なDashboardの作成
- オープンデータのビジュアライズ(人口データ、不動産データなど)
まとめ
Tableauを学んで、データビジュアライゼーション、データアナリティクスに入門してみたい方はぜひチャレンジしてみてください。
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