言葉を摘み、語彙を増やす
「 箇条書きではなく、自分の言葉で自分の色を持った文章を書きたい 」と取り組んでみると、自身の語彙が乏しいことに気付く。冗漫ではなく簡潔に、伝えるべきことを伝えるための、おさまりのよい言葉が出てこない。
また最近は「 日常を短歌の形で残す」という取り組みもしているのだが、短歌を詠むとき顕著に見られる。自分の中の思いをうまく表現できない。より良い表現が思い浮ばない。日常の切り取り方や捉え方も語彙に縛られていると感じる。
そんなときに詠んだ歌
馬田隆明『解像度を上げる』のなかに「複雑なものを複雑なままに捉えることは世界を色鮮やかに見ること」という話があった。複雑なものを単純化せずに、複雑まま捉えるためには、解像度を上げる必要がある。解像度を上げる、すなわち、区別する度合いを高めるためには、語彙が必要である。
では、どうすれば語彙を増やせるのか。
ただ単純に言葉を丸暗記しても、使える知識にはならないので、必要なときに必要なだけ辞書で調べるということを地道にやっていくほかなさそうだ。とりあえず、高校時代に使っていた電子辞書を引っ張り出してきた。そして手元に『てにをは辞典』を置いてみた。
文章を書くときに調べながら書く。紙の辞書を引きながら書く。生成AIによる文書作成とは逆行するような動きであり、時間がかかる。しかしながら、いままでの感覚で文章を作っているだけでは、見える世界は変わらない。ほんの少し背伸びをしてみて、別の世界を少しだけ覗きながら、自分にとって新しい言葉を摘んで、語彙を増やし、少しでも世界を色鮮かにする努力をしてみたい。
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参考文献
- 馬田隆明. 『解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法』. 英治出版, 2022年.
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日常を短歌の形で残す
短歌は、心の情報カードである。57577の定型フォーマットに、日常や心の機微を残すことで、操作しやすくなる。
短文で心の機微を残したくさえずる鳥の小さなのぞみ
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2025-03-31
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短歌を詠む(読む)ときは、いつも空っぽな自分が浮き彫りになる。
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2023-11-27
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2024-02-25
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2025-02-24